西大寺

秋篠寺から西大寺へは、「歴史の道」という道に沿って、歩いていくことにした。
それにしてもこの歴史の道、畦道みたいな道が多く、道標も少ないので、歩いていて非常に不安になりますな。途中、ネコに応援(ニャー)されながら、頑張って歩きましたよ。
しかし健闘空しく、案の定行き過ぎちゃったよ。だって、道標が小さな神社の敷地内にあるんだもん。これは見落とすよなあ、フツー…。京ぽんGPSが初めて実戦で役に立ちました。
とにかく、何とか西大寺到着。よかったよかった。
まずは四王堂に入る。ここの本尊は大きな十一面観音立像(平安時代・国重文)。右手に錫杖を持ったいわゆる「長谷寺式十一面観音」である。長谷寺式観音には大きいものが多いね。
本堂の本尊は釈迦如来立像(鎌倉時代重要文化財)。清涼寺の釈迦如来像を模彫したものだが(「清涼寺式釈迦如来」)、正直言って本物には及ばないかな、と*1
本堂の白眉、いや西大寺の白眉は、何と言っても文殊菩薩騎獅像(鎌倉時代・国重文)だろう。非常に美しいお顔をされている。鎌倉時代も後期の像とのことで、そう言えば室町時代の仏像らしい端整さを感じる。
この時期は、聚宝館や愛染堂も特別公開されていた。愛染堂には、本尊で秘仏愛染明王像(鎌倉時代・国重文)を始め、5体くらいの愛染明王がいた。これだけたくさんの愛染明王が一堂に会するのは珍しいだろう。
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…以上で秋の見仏旅行は終了。ああ疲れた。

*1:そもそも清涼寺の釈迦も模彫したものだけどね。