日経新聞「はじめの一枚 油彩画・高橋由一の闘い」

高橋由一 (新潮日本美術文庫)
ちょっと記事より覚え書き。
20年前にイタリアとドイツで、「日本近代洋画展」が開かれた。ところが…

明治以降1960年代までの日本の洋画史を総覧する内容で、黒田清輝小出楢重梅原龍三郎らそうそうたる作家が並んだ。ところが、会場に立った日本人は内心、がく然としたという。その印象は画家、野見山暁治の言葉に凝縮されている。
「壮観なはずなんだが、ヨーロッパで見るといささか趣がちがう。ぼくが憧れていた数々の名作は、急に色褪せて、西洋風の身すぼらしいものにかわっていた」(1994年『近代画説』)
かろうじて見られたのは一度も西洋で学ばなかった岸田劉生萬鉄五郎、それに「花魁」の由一だけ。

ふーん…。