森美術館「杉本博司 時間の終わり」

苔のむすまで
MORI ART MUSEUM | 杉本博司 時間の終わり

まず森美術館にいいたいのは、展望台と美術館の入場券をセットにするなということ。あえて厳しいことを書くが、展望台目当てのオバサン軍団には美術館に来て欲しくない、ウルサイです。特に杉本博司の展示は、賑やかな中で見るもんじゃない。

さて、展示内容で印象に残ったのは、やっぱり『海景』だなぁ。直島で似たようなヤツを見たときは何とも思わなかったが、暗くして雰囲気を出した部屋で見ると、なかなかよろしい。同時展示の『能舞台』もいい感じ*1。部屋に流れていた池田亮司の超音波みたいな音楽の効果の程は、よく分からんのだが。

ちなみに、この『能舞台』で実際に能が行われたらしく、そのときのビデオが上映されていた。静かな舞はこの舞台によく合うが、アップテンポ(?)の舞はこの舞台にはあまり合わないように見えたなぁ。もっとも、ビデオと実際はまた違うのだろうけどね。

恐怖の頭脳改革
三十三間堂の千手観音を写した作品は、見仏ファンなら見逃せない。横に長ーい写真だが、写真の切れ目がなければいいのに。これを基にした映像作品を見ていると、H.R.ギーガーを思い出した。『恐怖の頭脳改革』ね。

*1:もうちょっと暗い色の木材の方がいいように思った。