東寺(教王護国寺)

今日から京都〜奈良の秋の見仏旅行開始。ちょっと肌寒い関西地方だった。
最初は京都・東寺。数年前に一度訪れたが、春季と秋季のみ公開される宝物館は初めての訪問。

宝物館

有名な国宝の兜跋毘沙門天(中国・唐時代)は、意外に小さく感じた。隣の千手観音(平安時代・国重文)*1がめちゃくちゃ大きいのも一因だろうが。
ここで印象に残ったのは、中国・明時代の3体の如来坐像。頭の形が何ともヘンで、マンガみたいに微笑んだお顔、キャラ立ってるねー。

観智院

ちょっと離れた場所にあるのが観智院。洛南高校のすぐ傍にある。ここも宝物館と併せて特別公開されていた。
ここにある仏像は、五大虚空蔵菩薩(中国・唐時代・国重文)と愛染明王(伝鎌倉時代)。五大虚空蔵菩薩は、5人の菩薩が獅子や象等、いろいろな乗り物に乗っておられる。やはり日本にはないお顔立ち。
ところで、東寺でもらった冊子によると、「五重塔・小子房は10/30〜11/8まで特別公開」だったとのこと。どんな内容だったのか、気になる…。

講堂、金堂

講堂の立体曼荼羅は何回見てもスゴイね。ついつい、有名な梵天帝釈天や派手な五大明王のほうに目が行ってしまうが、今回は五菩薩に注目してみた。よいお顔をされているんですよ、これが。
金堂の薬師三尊・十二神将は新しい仏なのだが(桃山時代とのこと)、東寺ということで仏師(康正)もヤル気が出たらしく(?)、力作となっている。日光菩薩月光菩薩はかなり色っぽい雰囲気。

*1:昭和の火事で損傷したが、改修され復活。