森アーツセンターギャラリー「フィリップス・コレクション展」
⇒http://www.phillips-collection.jp/、http://www.roppongihills.com/jp/events/i8cj8i000001grx4.html
ワシントンDCにある「フィリップス・コレクション」は、ダンカン・フィリップスが築いた世界有数の個人コレクションを基に設立されたアメリカ初の近代美術館として知られています。
本展は、2,400点にものぼる同館の所蔵品から、ダンカンがコレクションの中核にすべく購入したルノワールの《舟遊びの昼食》を中心に、エル・グレコ、ゴッホ、セザンヌ、ピカソ、マティスなどの絵画56点と、ロダン、ジャコメッティらの彫刻4点を一挙公開する特別展です。
いきなり、エル・グレコがお出迎え。よく見ると、ん、ガラスがないぞ。
そう、この展覧会はゴッホもピカソもマティスも、ほとんどの作品がガラスなし。このことだけでも、ここに来る価値ありだろうね*1。
ビッグネームだらけの展覧会だが、白眉はやはりルノワールの『舟遊びの昼食』。さすがにこの大作には、警備員の方がマンツーマンディフェンス(?)している。でも、もちろんガラスはなし。
帽子の黄色と服の青色の対比が綺麗。さすが、名画だね。
それにしても、ルノワールの描く女の人はみんな可愛くて優しそうな顔をしているな。そのせいで、絵全体が甘ったるくなるのは否めない。このへんは、評価が分かれるところかな。
その他の作品では、ポール・セザンヌの数作品が印象に残った。
*1:森ビルの展覧会はこういうのが多いみたい。さすが太っ腹。