海龍王寺

法華寺のすぐ近くに龍王はある。「よるほー」で有名(?)なご住職を少しだけお見かけした。
ここの白眉は、もちろん十一面観音菩薩立像鎌倉時代・重文)。けっこう近くから拝観できる。彩色や截金がよく残っていて、瓔珞等の装飾も細かい。そしてなんといっても、お顔が美形。保存状態の良さも含め、国内屈指の美しい仏像だと思う。
文殊菩薩立像鎌倉時代・重文)は伝・運慶作だそうだが、運慶仏ではないだろうなぁ。毘沙門天立像(平安から鎌倉)のお顔をどこかで見たなぁと思っていたら、思い出した、広隆寺の宝髻弥勒(泣き弥勒)だ。白目が大きくて黒目が小さい系の顔。
西金堂には、有名な国宝の五重小塔奈良時代)がある。写真だときれいだが、近くで見るとやはり相応に年季が入っていた。
そうそう、ここの本堂で少し足の悪いおばあさんに手を貸してあげたのだが、このおばあさんが私のことを「ボク」と呼ぶのには参った(汗)。確かにちょっと若作りしていたのだけど、もう「アラファー」なんだよね。

時間的にはもうちょっと他のお寺も回れたのだが、疲労困憊していたので今回はこれまで。日向と日陰の気温差が大きかったのも、体力を奪った要因のひとつだろう。