森美術館「ネイチャー・センス展」
日本の3人の気鋭の芸術家による企画展。展示数は少ないが映像作品もあるので、きちんと見ると時間がかかる。
会場に入ると、まずはauのデザインでも有名な吉岡徳仁の『スノー』が目に飛び込んでくる。キャッチーな作品だ。透明感と清潔感があって近未来的な作品が多いね。居心地の良い空間になる。
篠田太郎の『残響』は、耳をふさいだときに聞こえる音を背景に、何気ない風景を写した作品。とにかくこの「音」が効いていて、思わず見入ってしまう。
『残響』は実は彼のウェブサイトでも鑑賞できるのだが、会場の大画面プロジェクターで見たほうがやはり魅力的だ。というか、最近のプロジェクターは画質がすごくきれいになったなぁ。
栗林隆の最後の映像作品は、上映時間が長いので気をつけよう。音楽家とともに韓国を巡るドキュメンタリーのような作品である。この音楽家に音楽的才能を感じたので、なんとなく全部見てしまった。そのせいで、ほかの作品のことをよく覚えていないのであった……。