金沢文庫「仏像のみかた」

金沢北条氏の研究

久しぶりに来た金沢文庫。まずは、横須賀・大善寺の伝・毘沙門天立像(鎌倉時代)が大きく展示されていた。中尊寺金色堂様式の仏像なのだそうな。

不動明王といえば髪型はたいていオールバックもしくはくるくるパーマなのだが、称名寺不動明王鎌倉時代)は前髪を下ろしている。ちょっと若くてかわいらしい。
称名寺にもいわゆる清涼寺式釈迦如来立像(鎌倉時代・重文)があるが、清涼寺式釈迦の模刻像はどうしてもニセモノっぽくなるんだよね(汗)。真似するのが難しい顔の造形なのだろう*1。院派の仏師の院保の作だそうな。
その釈迦如来の眷属の十大弟子立像(鎌倉時代)は、ひとりを除いて全員不機嫌そう、もしくは性格が悪そうに見えてしまった……。

称名寺の庭園も久しぶりに見た。紅葉にはまだちょっと早いか。池にかかる橋がちょっと雰囲気を壊している気がしないでもないが、昔からああだったっけ?

*1:もっとも、清涼寺の釈迦自体も模刻なのだが。