東京国立博物館「東大寺大仏―天平の至宝―」
とりあえず仏像については、快慶の作品が多く来ていた。僧形八幡神坐像(国宝)は、右手の小指が立っているのが気になるなぁ(汗)。
俊乗堂の阿弥陀如来立像(重文)は、スタイルが良すぎて華奢に見えてしまうが、正面から見たときの顔のつくりはあまりにも美しい。さすが快慶。
最後の展示は、アフロヘアの五刧院の五刧思惟阿弥陀坐像(鎌倉時代・重文)。もちろん快慶作ではない。もうひとつの東大寺の五刧思惟阿弥陀とは異なり、合掌手は衣に隠れている。
それにしても、五刧思惟阿弥陀はなぜ顔がパンパンにむくんでいるのだろうか。長い間思惟するとそうなっちゃうものなのかな。
そのほか、本展では「バーチャル大仏」というコンピューター技術を駆使した映像作品があるのだが、なんとなく新興宗教っぽい怪しさ(?)を感じたなぁ。
そうそう、東京藝術大学大学院美術研究科文化財保存学保存修復彫刻研究室の人が、東大寺の塑像の月光菩薩の複製についての発表を行っていた。小さい複製だがよくできている。