東京国立近代美術館「木村伊兵衛」展

草間彌生のついでに観たのだが、思いのほか面白かった。いやあ、写真も面白いね。
木村伊兵衛(1901-1974)は、日本近代写真史上最も重要な写真家のひとりだそうだ。
展示されている作品は、大きく4種類くらいに分けられるように思った(勝手に分類)。

  • まずひとつ目は、主に戦前の広告写真。花王石鹸等。これが、戦前とは思えないほどモダンな写真なんですよ。
  • 次に、市井の人々を写した作品(広義の報道写真?)。これが一番多い。当時の人々の暮らしぶりが分かって楽しいね。写真というものには、VTRとは一味違う魅力があることを再発見した。
  • 3つ目は人物写真。Life誌の表紙になったような写真とか。味がある人物のように見えるんだ、これが(実際、味がある人物なんだと思いますが)。僕もこの人に頼んだら、格好良く撮ってもらえたかな。
  • 最後は、ちょっと芸術っぽい作品。数は少ないけど、モネの睡蓮みたいな凄く綺麗な写真があったので、特別にカテゴリーを設けた…。

木村氏本人による解説がところどころに貼ってあるのだけど、これが的を射た文章で、大変素晴らしいのであった。
東京国立近代美術館: 木村伊兵衛展