平等院鳳凰堂

ここに来るのは小学校の修学旅行以来だ。当時の記憶は全くなし(笑)。

鳳凰

本尊阿弥陀如来坐像修理のため、現在は内部拝観はできないのであった(今年の8月末まで)。もちろん予め知ってたけどね。
真冬で、しかも曇り空だと、浄土庭園はイマイチ侘しいなあ。

観音堂

やはり "Yokoso! Japan Week" に併せ、特別公開されていた。中の仏像は3体。

  • 救世船乗観音。まさに船を漕いでいる観音様。30cmくらいの小さな像。戦後まもなく盗難にあったそうで、現在のものは仏師村上清氏作。珍品ですな。
  • 蓮華手菩薩立像。平安時代の仏像らしいが「面相は後世の彫り直しかも」という説明が。私が見る限り、やはり後世の彫り直しだと思いますよ(笑)。
  • 不動明王立像。平安時代。江戸時代の二童子も。

平等院ミュージアム鳳翔館

2001年開館の博物館。めちゃめちゃモダンな建物なので吃驚(東京国立博物館法隆寺宝物館みたい)。でも、浄土庭園との相性は悪くないと思った。下手な「なんちゃって和風建築」なんかよりはずっといい。さて、30年後にどういう評価をされるかな?
中の仏像は、平安時代の一木造の仏像が3体(地蔵菩薩立像、十一面観音菩薩立像、伝帝釈天立像)、雲中供養菩薩が(52体中)26体。
十一面観音菩薩は国重文。やさしいお顔で気に入りました。
そして雲中供養菩薩。みんなが「いい、いい」という理由がよくわかった。仏像というのは大抵ポーズ(合掌とか与願印とか)が決まっているのだが、これは52体がそれぞれ自由なポーズを取っていて、何とも楽しい。仏師も作っていて楽しかったんじゃないかな。
平等院のお土産としてオススメなのが「雲中トランプ」。雲中供養菩薩は全部で52体、ってことはトランプ(13×4)にピッタリじゃないですか。気が付いた人は偉い! ちなみにジョーカーは「鳳凰」。阿弥陀如来をジョーカーにすることは恐れ多かったようで…。
世界遺産 平等院