うらわ美術館「フルクサス展−芸術から日常へ」

何と言うか、「フルクサスの思い出展」という感じだった。これ、褒めてんのかな。
とにかく、フルクサスって楽しそうで、いいね。あの時代に行ってみたい。
まずは、当時(1960年代)の日本の動きが紹介されていた。ハイレッド・センター高松次郎赤瀬川原平中西夏之)等の作品。上質なユーモア。
次は映像(DVD)作品。3本あって、全部見ると2時間かかるので注意。
1本目はナム・ジュン・パイクの「ジョン・ケージに捧ぐ」。John Cage自身があの「4分33秒」を演奏していた。この曲ならキミにも弾けるよ、きっと。
2本目は城之内元晴の「シェルター・プラン」。ハイレッド・センターの活動の記録。オノ・ヨーコも登場。当時の彼女の存在感は凄いね。エキゾチック! ゴーギャンのモデルにしたかった。
3本目はラリー・ミラーの "Some Fluxus"。Fluxusの音楽って、一発芸ですなあ。
観客が参加できる作品も多く展示されていた。オノ・ヨーコの「釘を打つための絵」は、キャンバスに観客が自由に釘を打てる作品。確かJohn Lennonオノ・ヨーコが出会うきっかけになった作品のはず。
ピアノが置いてあって、それを2種類の方法で自由に演奏できる作品もあった。
1つ目は、石を使って鍵盤を弾く方法。デタラメにピアノを弾くだけで前衛音楽っぽく聴こえることは、ピアノを弾いたことがある人なら知ってるよね(これホント)。
2つ目は、ガラス玉をピアノの「弦」の上で転がす方法。これ、何とも素晴らしい不思議な音が鳴るのだ。感動した!
そうそう、卓球台も置いてあるので、自由に卓球も楽しめるよ。運動不足の人にオススメ。ただ、用意されているラケットが、異様に重かったり、穴が開いていたりするので、気を付けてね。
他にも、細かい作品がたくさん。真面目に全部見るのは根性要るよ。すいません、僕はあまり真面目に見ませんでした…。根性ないので。
ところで今、アマゾンで赤瀬川原平の本を調べてみたんだけど、面白そうな本がいっぱいあって困っている。ハイレッド・センターなら、まずはこれかな。John CageのCramps盤は、アマゾンでは出てこないね。
http://www.uam.urawa.saitama.jp/