週刊日本の仏像 No.32「法華寺 十一面観音」

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見仏ファンの必修科目と言える法華寺の十一面観音立像(平安時代・国宝)だが、残念ながら直接拝見したことはない。全長1m程度と、思っていたより小さい。

特に印象的なのは、肩に掛かる風になびいた銅製の髪の毛(垂髪)。とても女性的な印象を与える意匠だと思う。また、腰を捻った後姿が、とても色っぽいのであった(女性にしか見えない)。

その他本書では、法華寺と併せ「佐世保の三観音」と呼ばれる海龍王寺と不退寺の観音も紹介している。

龍王寺の十一面観音立像(鎌倉時代・重文)も、文句なく美しい仏像。截金が素晴らしいが、これは当初のものなのかな。これも全長1m弱。

不退寺の観音菩薩立像(平安時代・重文)は、全長2m弱と大きめ。彩色(後補なのかな?)が中途半端に剥げ落ちているのが、すこぶる惜しい。