国宝の美10号 建築3 飛鳥・奈良時代の寺院建築

朝日新聞出版のムック。例によってダラダラ買っちゃうんだよなぁ(汗)。 http://publications.asahi.com/kokuho/ 今号は、法隆寺金堂と薬師寺東堂、唐招提寺金堂を取り上げている。 私は古代寺院の伽藍の雰囲気が好きで、特に法隆寺西院は大好物。平安時代…

国宝の美15号 絵画5 仏教絵画1 東寺

今号は、東寺の両界曼荼羅図や五大尊像、十二天像といった絵画の特集。 これまであまり仏教絵画に興味はなかったのだが、改めて観ると魅力的なのであった。結構なまめかしい。 ただ、平安時代くらいの絵画はどうしても傷みが激しくなっちゃうんだよね。仏像…

国宝の美16号 絵画6 仏教絵画2 来振寺

今号は、来振寺の五大尊像や東京国立博物館の孔雀明王像等が紹介されている。 私好みなのは、奈良国立博物館の十一面観音立像。保存状態も良い。

国宝の美18号 絵画4 塔 醍醐寺五重塔

今号は、醍醐寺の五重塔等の塔の特集。塔は伽藍の花ですな。 昔から多宝塔について詳しく知りたいと思っていたのだが、今号でその望みがかなった。多宝塔の中でも大きいものを大塔(だいとう)と呼ぶらしく、今号では根来寺のものが紹介されている。 安楽寺…

Gakken Mook 東京近郊仏像めぐり―日帰りで行ける!東京圏「観仏」ガイド

東京近郊仏像めぐり―日帰りで行ける!東京圏「観仏」ガイド (Gakken Mook)出版社/メーカー: 学研パブリッシング発売日: 2009/10メディア: ムック購入: 8人 クリック: 180回この商品を含むブログ (6件) を見るありそうでなかった本。東京にこんなにたくさん古…

BRUTUS(ブルータス)2009年4/15号「仏像」

BRUTUS (ブルータス) 2009年 4/15号 [雑誌]出版社/メーカー: マガジンハウス発売日: 2009/04/01メディア: 雑誌購入: 2人 クリック: 14回この商品を含むブログ (50件) を見るBrutusらしく軽いノリの構成なのだが、意外にツボは外していないと思った。仏像が作…

芸術新潮2009年3月号「阿修羅のまなざし」

芸術新潮 2009年 03月号 [雑誌]出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/02/25メディア: 雑誌 クリック: 1回この商品を含むブログ (17件) を見る今号は、東京公演(?)も話題の興福寺の八部衆立像のひとつ、阿修羅。力の入った特集です。 阿修羅があった興福寺…

芸術新潮2009年1月号「運慶」

芸術新潮 2009年 01月号 [雑誌]出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2008/12/25メディア: 雑誌購入: 2人 クリック: 9回この商品を含むブログ (9件) を見る内容は、山本勉氏の独演会という感じ。定説かどうかは分からないが、運慶の最新情報が分かる。興福寺のあ…

週刊日本の仏像 No.50「広隆寺 弥勒菩薩」

[rakuten:book:12948993:detail] 週刊日本の仏像も、今号が最終号。最後を飾るのは、国宝第1号でもある広隆寺の弥勒菩薩半跏像(宝冠弥勒)(朝鮮三国時代または飛鳥時代、国宝)。 半跏思惟像のキモは、頬に添えた右手だと私は考えている。そう言った意味で…

週刊日本の仏像 No.49「三仏寺(三佛寺)蔵王権現と山陰、山陽の古仏」

[rakuten:book:12939964:detail] 鳥取県の三仏寺(三佛寺)は、断崖絶壁に建っている投入堂で知られている。役行者(役小角)がエイッと投げ入れたとの伝説があるが、建立時期(平安時代末期)がずれていることもあり、まあ当時の大工さんが命懸けで建てたと…

週刊日本の仏像 No.48「雪蹊寺 毘沙門天と遍路道の古仏」

[rakuten:book:12929981:detail]高知県にある雪蹊寺は、四国八十八箇所霊場の第33番札所。今回の主役は、運慶の息子の湛慶による毘沙門天立像(鎌倉時代・重文)である。 いかにも慶派らしい端正な仏像だが、脇侍も含めちょっと傷んでいるのが惜しいね。 雪…

週刊日本の仏像 No.47「木喰仏と甲斐善光寺の阿弥陀三尊」

[rakuten:book:12919142:detail] 木喰は61歳のころから仏像を彫り始め、93歳(!)まで生きた。木喰と言うと丸顔でファンシーな仏像という印象があるが、これは最晩年の作風なのか。若い(?)ころは、ファンシー度はそれほど高くない。 中でも気になったの…

週刊日本の仏像 No.46「勝常寺 薬師三尊とみちのくの仏」

[rakuten:book:12901997:detail] 特にピンと来なかったので、今回はパスしました。黒石寺をもうちょっと大きく扱ってくれればよかったかな。

週刊日本の仏像 No.45「葛井寺千手観音と獅子窟寺・薬師如来」

[rakuten:book:12891290:detail] 葛井寺の千手観音坐像(奈良時代・国宝)は、千手観音の現存最古の作例だそう。本当に1,000本の手がある、いわゆる「真数千手」である。 個人的には、この1,000本の手は造形的にちょっと無理があるような…。手には見えず、光…

週刊日本の仏像 No.44「臼杵磨崖仏と国東半島」

[rakuten:book:12882749:detail] 臼杵磨崖仏(平安時代〜鎌倉時代・国宝)は、大分県臼杵市にある日本を代表するであろう磨崖仏。最近まで、日本にこんな見事な磨崖仏があるとは知らなかったなぁ。 これらの仏像群については、実際に現地で見ないと雰囲気が…

週刊日本の仏像 No.43「蟹満寺 釈迦如来と観音寺・十一面観音」

[rakuten:book:12875169:detail]蟹満寺の釈迦如来坐像(飛鳥時代(白鳳時代)〜奈良時代・国宝)は、大型の金銅仏である。薬師寺の薬師如来並の大きさ。古風な雰囲気は白鳳時代風だが、威厳のある顔付き(というか怖い顔)が印象的。 蟹満寺 - Wikipedia htt…

週刊日本の仏像 No.42「深大寺 釈迦如来と東京の古仏めぐり」

[rakuten:book:12862881:detail] 東京の仏像で最も貴重なものと言えるのが、この深大寺の釈迦如来倚像(飛鳥時代(白鳳時代)・重文)だと思う。童顔がいかにも白鳳期らしい。倚像(椅子に座った像)としては、日本最大のものだそう。 深大寺 - Wikipedia そ…

週刊日本の仏像 No.41「観心寺 如意輪観音」

[rakuten:book:12850863:detail] 観心寺の如意輪観音坐像(平安時代・国宝)は、六臂の如意輪観音としては最古のものだそうな。如意輪観音の代表作と言っていいだろう。 表情や手のしぐさが色っぽいのが大きな特徴で、見仏ファンなら一度は見ておきたいとこ…

週刊日本の仏像 No.40「願成就院と浄楽寺 運慶仏めぐり」

[rakuten:book:12844032:detail] 今号は、比較的最近運慶作と認定された東国の仏像を特集している。 静岡県の願成就院の阿弥陀如来坐像(鎌倉時代・重文)は、ふっくらした顔が平安時代の影響を感じさせる仏像。写実的な衣のひだはさすが運慶と思わせるが、…

週刊日本の仏像 No.39「円空仏と岐阜・大師講の虚空蔵菩薩」

[rakuten:book:12834115:detail] 円空については、過去数回取り上げている。 そごう美術館「円空 展」 - mmddkkの日記 東京国立博物館「仏像 一木にこめられた祈り」 - mmddkkの日記 特に、岐阜県の千光寺には円空仏がたくさんあるみたい。 〜移転しました〜…

週刊日本の仏像 No.38「兵庫・浄土寺 阿弥陀三尊と播磨」

[rakuten:book:12821779:detail] 兵庫・浄土寺の阿弥陀三尊(鎌倉時代・国宝)は、仏師快慶の代表作のひとつ。夕日が差し込むときがハイライトなのだろうから、やはり晴天時の夕方に拝観すべきなんだろうな。せっかく行ったのに曇っていたら、ちょっとガッカ…

週刊日本の仏像 No.37「羽賀寺 十一面観音と若狭」

[rakuten:book:12810248:detail] 羽賀寺の十一面観音立像(平安時代・重文)は、右手がとても長い。他の多くの十一面観音も同様の特徴を備えるが(仏の三十二相のひとつ)、羽賀寺のものは特に長く感じるなぁ。 http://www.city.obama.fukui.jp/section/sec_…

週刊日本の仏像 No.36「観世音寺 馬頭観音と九州の古仏」

[rakuten:book:12797638:detail] 生まれてこの方、九州には昔修学旅行で行ったきり。観世音寺あたり、一度行ってみたいところである。 さて観世音寺だが、馬頭観音立像(平安時代・重文)をはじめ、とにかくここの仏像はデカイものばかり。よくぞこんなのが…

週刊日本の仏像 No.35「清水寺と永観堂 みかえり阿弥陀」

[rakuten:book:12783718:detail]清水寺についてはお前立ちの写真しかなかったので、今号はパス。それにしても、頭上で化仏をささげ持ついわゆる清水寺式千手観音は、造形的に無理があるようなないような。 音羽山 清水寺

週刊日本の仏像 No.34「當麻寺(当麻寺) 弥勒仏と四天王」

[rakuten:book:12770824:detail]當麻寺(当麻寺)と言えば、異国的な風貌の四天王立像(飛鳥時代・重文)が印象的。このような風貌の四天王は、日本ではたぶんここにしか残っていないのでは。そもそも、飛鳥時代の四天王自体少ないし。本尊の弥勒仏坐像(飛…

週刊日本の仏像 No.33「東寺 兜跋毘沙門天」

[rakuten:book:12759498:detail]異国情緒溢れる東寺の兜跋毘沙門天立像(中国唐時代・国宝)は、とにかく怖いのである。本誌には顔の原寸大写真が掲載されているので、ますます怖い。つり上がって大きく見開いた目が堪りません。普段は宝物館に展示されてあ…

週刊日本の仏像 No.32「法華寺 十一面観音」

[rakuten:book:12744622:detail]見仏ファンの必修科目と言える法華寺の十一面観音立像(平安時代・国宝)だが、残念ながら直接拝見したことはない。全長1m程度と、思っていたより小さい。特に印象的なのは、肩に掛かる風になびいた銅製の髪の毛(垂髪)。と…

週刊日本の仏像 No.31「宝菩提院願徳寺 如意輪観音と西山」

[rakuten:book:12730790:detail]宝菩提院願徳寺の如意輪観音とは、一昨年対面している。今思うと、そのときの東京国立博物館の展示方法は、ちょっと照明に凝り過ぎていたような…。 東京国立博物館「仏像 一木にこめられた祈り」 - mmddkkの日記 そのときは気…