芸術新潮2009年3月号「阿修羅のまなざし」

芸術新潮 2009年 03月号 [雑誌]

芸術新潮 2009年 03月号 [雑誌]

今号は、東京公演(?)も話題の興福寺八部衆立像のひとつ、阿修羅。力の入った特集です。
阿修羅があった興福寺の今は亡き西金堂には、金光明最勝王経の名場面が再現されていたとのこと。本尊は、近年運慶作と分かった釈迦如来(今は頭部のみが残る)。
それにしても、興福寺の堂宇は何回も火災にあっているんだなぁ。戦災はともかく、しょっちゅう落雷があったのね。今の伽藍はちょっと寂しいので、早く伽藍が再整備されるといいですね(今回の東京公演の収益もそのための資金になるのだろう)。
その他、明治時代の諸仏の様子や修復前の阿修羅像等、写真も豊富。阿修羅像が日本人にどう受け入れられてきたかという記事も面白い。