サントリー美術館「清方/Kiyokata ノスタルジア―名品でたどる 鏑木清方の美の世界―」

美人画の系譜―鏑木清方と東西の名作百選

鏑木清方の絵は、顔が良いんだよなぁ。人形は顔が命、美人画も顔が命。作風は時代によって変わっているようだが、昭和初期のシンプルな作風が好き。
彼の絵には、愛憎とか怨念みたいなドロドロした部分をほどんど感じない。そこにもの足りなさを感じる人がいるのかもしれないが、私はそこが気に入っている。絵の中でくらい夢を見させてよ。
展示替えが多くて、前半と後半でまるまる入れ替わっている感じ。こりゃ2回来る必要があったみたい。失敗失敗。『明治風俗十二ヶ月』は1年分まとめて見たかったなぁ(今回は半年分のみの展示)。
『新年附録時代美人風俗雙六』の復刻版が売店で売っていたので思わず買いそうになったが、思いとどまった。まあ、いざとなったら鎌倉市鏑木清方記念美術館で買えるみたいだし。
それはともかく、鏑木清方記念美術館にはいつか訪れてみたいものである。