世田谷美術館「祈りの道〜吉野・熊野・高野の名宝〜」

http://www.setagayaartmuseum.or.jp/exhibition/images/exh_123_pht6.jpg
ついに東京に巡回してきたこの特別展、早速行ってきた。例によって、仏像を中心に鑑賞。
まずは目に入るのが、聖徳太子が二人の従者(?)を連れた木造像(聖徳太子三尊?)。この三尊、とても怖い顔をされている。特に従者の二人は、ほとんど憤怒に近い顔だ。何で?
左に目を向けると、出ました今回の目玉、金峯山寺の巨大な蔵王権現*1鎌倉時代・国重文)。考えてみると、アクションの大きな巨大仏像って、仁王を除くと蔵王権現くらいしかいないのかな。ちなみにこの蔵王権現像、運搬するのにメチャクチャ苦労したらしい。
蔵王権現立像が「下山」 - 毎日新聞
もうひとつの目玉は、熊野速玉大社の御神像三体(平安時代・国重文*2)か。男神像2体と女神像1体。男神像は、やはりちょっと怖い顔をされている。目が大きく、鼻が高い、迫力のあるお顔だ。
他では、整った姿をされている善教寺の阿弥陀如来立像(鎌倉時代・重文)や、どこのものか失念したがちょっと変わった顔をされている釈迦如来坐像が印象に残った。
企画展 | 世田谷美術館 SETAGAYA ART MUSEUM
http://www.mainichi.co.jp/life/culture/jigyo/event/art/2004/inori-tokyo/

*1:MS-IMEだと、「ザ黄金現像」と変換された…。

*2:3月24日追記: 2005年3月18日に国宝に指定された。