永青文庫「中国の石仏」

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ここの建物は、(木造ではないが)昔の学校のような懐かしい雰囲気。石油ストーブの匂いもするし。要はボロいのだが、捨てがたい雰囲気だな。
今回の展覧会は、永青文庫所蔵する5世紀から8世紀にかけての中国の石仏を展示したもの。国指定重要文化財も数点含まれている。仏像ファンとしては、中国の仏像も押さえとかないとね(?)。
印象に残った仏像をいくつか取り上げる。ここは、貰える冊子の説明が充実しているのが素晴らしい。

石造菩薩半跏像(重要文化財)・北魏(6世紀前半)

作品番号は2番。中国国宝展で見た仏像で、龍州寺址で発見された東魏時代(6世紀)の菩薩立像(画像はコレ)に顔が似ている思う。
(僕に命名させて貰えるなら)「紀子さま系」の優しい顔と言える*1。画像はコレ

金銅菩薩立像・隋(6世紀後半〜7世紀初頭)

作品番号15番。身体をS字状に捻った像だが、こういうのを「三曲法」というのか。へぇ。
小さいがスタイルよくまとまっていて、今日お持ち帰りするならこれだな(笑)。

石造如来坐像・唐(705年)

作品番号18番。とても端整で知的で肉付きがよい顔。うまく説明できないや。

石造菩薩坐像・唐(8世紀)

小首を傾げ両手を太もものあたりに置いている。また、上の歯が口から覗いている。顔立ちは庶民的。
で結局、この像は落語家が落語をしているような像になってしまったなあ。
永青文庫

*1:実は結構好みだったり…(笑)。