東京国立博物館「天台宗開宗1200年記念特別展 最澄と天台の国宝」

見仏記 (角川文庫)
東京国立博物館http://event.yomiuri.co.jp/2006/tendai/index.htm
国宝や重要文化財が目白押し。仏像も名品が多く、見仏ファンは必見。なかなか見る機会のない地方仏が多いのが嬉しい。以下、気になったものをいくつか挙げる。
まずは、見仏記でお馴染みの岩手の黒石寺の仏像。『僧形坐像 伝慈覚大師』はとても濃いお顔(汗)。『四天王立像 持国天増長天』は頭が小さく、「異常なほどパースが狂っている」。
大分の大山寺の『普賢延命菩薩坐像』は、千手観音みたいに手がたくさんある珍しい普賢菩薩
愛知の瀧山寺の『梵天立像・帝釈天立像』は、運慶・湛慶の合作とされている。これも見たかった作品。極彩色の着色は後世のものなので評価が分かれるところだろうが、木造の仏像は本来こんな感じのものが多かったのでは?
京都の即成院の『二十五菩薩坐像のうち獅子吼菩薩・普賢菩薩・白象王菩薩』は、雲中供養菩薩のように楽器を演奏している楽しげな菩薩(雲中供養菩薩よりもずっと大きい)。歯が見えている。