大倉集古館 常設展

仏像愛好家にとっての大倉集古館の常設展の最大の見所は、もちろん国宝の木造普賢菩薩騎象像(平安時代)。 端正な顔立ちで、さすが風格がある。乗っている象さんも当初のものなのが嬉しいね。 その他、屋外には中国の明や清時代の仏像がいくつかある。いか…

Gakken Mook 東京近郊仏像めぐり―日帰りで行ける!東京圏「観仏」ガイド

東京近郊仏像めぐり―日帰りで行ける!東京圏「観仏」ガイド (Gakken Mook)出版社/メーカー: 学研パブリッシング発売日: 2009/10メディア: ムック購入: 8人 クリック: 180回この商品を含むブログ (6件) を見るありそうでなかった本。東京にこんなにたくさん古…

東京国立近代美術館「ゴーギャン展」

http://gauguin2009.jp/ http://www.momat.go.jp/Honkan/gauguin2009/ 平日だけど、結構混んでいる。土日は辛いだろうな。展示作品数はあまり多くない。ゴーギャンの作品しか展示していないせいもあるだろう。 今回のゴーギャン展に限らないのだけど、作品を…

東京国立近代美術館「所蔵作品展『近代日本の美術』」

展覧会情報所蔵作品展「近代日本の美術」 要するに常設展。こっちはあまり混んでいないので、じっくり楽しめる。 私の好きな鏑木清方は、『墨田河舟遊』という大きな作品が展示してあった。目の保養になるなぁ。 川端龍子の『草炎』はため息が出るほど細部ま…

三井記念美術館「道教の美術 TAOISM ART」

三井記念美術館 私の道教についての知識は、この学研の怪しい(?)本とウィキペディアをちょっと読んだくらい。仏教や神道と習合しながら、日本文化にも大きな影響を与えていることがよく分かる展示だった。 気になるキーワードは、こんな感じ。 十王信仰(…

山種美術館「没後60年記念 上村松園/美人画の粋」

日本画の専門美術館「山種美術館」 「東の鏑木清方、西の上村松園」と並び称される美人画の巨匠ということで、観てみた。 売店で売られていた画集をパラパラ見てみる限り、明治・大正期の眉毛の太いレトロ(?)な作風のころのほうが私好みかも。今回の展覧…

BRUTUS(ブルータス)2009年4/15号「仏像」

BRUTUS (ブルータス) 2009年 4/15号 [雑誌]出版社/メーカー: マガジンハウス発売日: 2009/04/01メディア: 雑誌購入: 2人 クリック: 14回この商品を含むブログ (50件) を見るBrutusらしく軽いノリの構成なのだが、意外にツボは外していないと思った。仏像が作…

川村記念美術館「マーク・ロスコ 瞑想する絵画」

DIC川村記念美術館 川村記念美術館は、今回で2回目。相変わらず遠いのだけど、頑張って行ってきましたよ。晴天で気持ちの良い日だった(ちょい肌寒かったかも)。 川村記念美術館「ゲルハルト・リヒター −絵画の彼方へ−」 - mmddkkの日記 『シーグラム壁画』…

東京国立博物館「興福寺創建1300年記念 国宝 阿修羅展」

東京国立博物館 asahi.com : 朝日新聞社 - 興福寺国宝特別公開2009 ―お堂でみる阿修羅― 平日でも、行列はなかったけど結構人が多かった。 主役の阿修羅立像(奈良時代・国宝)は、かなり大袈裟な演出(汗)で展示してあった。阿修羅を360度から鑑賞でき…

芸術新潮2009年3月号「阿修羅のまなざし」

芸術新潮 2009年 03月号 [雑誌]出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/02/25メディア: 雑誌 クリック: 1回この商品を含むブログ (17件) を見る今号は、東京公演(?)も話題の興福寺の八部衆立像のひとつ、阿修羅。力の入った特集です。 阿修羅があった興福寺…

芸術新潮2009年1月号「運慶」

芸術新潮 2009年 01月号 [雑誌]出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2008/12/25メディア: 雑誌購入: 2人 クリック: 9回この商品を含むブログ (9件) を見る内容は、山本勉氏の独演会という感じ。定説かどうかは分からないが、運慶の最新情報が分かる。興福寺のあ…

横浜美術館「セザンヌ主義」

http://www.ntv.co.jp/cezanne/ 最終日近くで土曜日だと、やはりかなり混んでいた。平日に行けばよかったなぁ。 内容は、ポール・セザンヌは後世の絵画に大きな影響を与えましたよ、というもの。セザンヌだけでなく、(日本人を含む)周辺の画家の作品も多く…

国立新美術館「巨匠ピカソ 愛と創造の軌跡」

http://www.nact.jp/exhibition_special/2008/PICASSO/ asahi.com : 朝日新聞社 - 「巨匠ピカソ」展 天敵(?)ピカソの企画展。正直言って、今まで良いと思ったことがないんだよなぁ。 で、今回もやっぱりよく分からなかった。色遣いがきれいだと思う作品も…

東京都美術館「フェルメール展」

http://www.tobikan.jp/museum/vermeer.html TBS「フェルメール展〜光の天才画家とデルフトの巨匠たち〜」 http://www.asahi.com/ad/clients/vermeer/index.html 平日でも40分待ち。フェルメール以外の前座の作品(失礼)が多いのが、ビートルズ来日公演みた…

国立西洋美術館「ヴィルヘルム・ハンマースホイ 静かなる詩情」

海外FX口座開設 比較ランキング 地味な作家なので行こうかどうか迷ったのだが、行ってよかった。確かに不思議な魅力のある画家だ。 とにかく生気のない(?)絵で、コンピューターゲームの画面みたい。昔懐かしのアドベンチャーゲームの『ミステリーハウス』…

東京国立博物館「対決−巨匠たちの日本美術」

asahi.com : 朝日新聞社 - 特別展「対決−巨匠たちの日本美術」 東京国立博物館 強く印象に残ったのは、円山応挙の『保津川図屏風』(重文)。応挙の絶筆だそうだが、絵に力がみなぎっているではないか。水の流れの表現が素晴らしい。曽我蕭白の『群仙図屏風…

東京国立博物館「六波羅蜜寺の仏像」「二体の大日如来像と運慶様の彫刻」

東京国立博物館 さすがに六波羅蜜寺の御大将である空也上人や十一面観音は、お留守番だった。ちなみに秘仏の十一面観音立像(国宝・平安時代)は近々(と言ってもまだ先だが)特別公開されるみたいなんで、それは観にいきたいなぁ。 東京国立博物館 運慶作と…

東京国立近代美術館「カルロ・ザウリ展 イタリア現代陶芸の巨匠」

展覧会情報カルロ・ザウリ展 イタリア現代陶芸の巨匠 久しぶりの美術館。カルロ・ザウリは、イタリア現代陶芸の巨匠だそうな。 後期のストーンウェア(せっき)の有機的なデザインの作品が有名みたいだが、初期〜中期の壷も楽しめた。

週刊日本の仏像 No.50「広隆寺 弥勒菩薩」

[rakuten:book:12948993:detail] 週刊日本の仏像も、今号が最終号。最後を飾るのは、国宝第1号でもある広隆寺の弥勒菩薩半跏像(宝冠弥勒)(朝鮮三国時代または飛鳥時代、国宝)。 半跏思惟像のキモは、頬に添えた右手だと私は考えている。そう言った意味で…

週刊日本の仏像 No.49「三仏寺(三佛寺)蔵王権現と山陰、山陽の古仏」

[rakuten:book:12939964:detail] 鳥取県の三仏寺(三佛寺)は、断崖絶壁に建っている投入堂で知られている。役行者(役小角)がエイッと投げ入れたとの伝説があるが、建立時期(平安時代末期)がずれていることもあり、まあ当時の大工さんが命懸けで建てたと…

週刊日本の仏像 No.48「雪蹊寺 毘沙門天と遍路道の古仏」

[rakuten:book:12929981:detail]高知県にある雪蹊寺は、四国八十八箇所霊場の第33番札所。今回の主役は、運慶の息子の湛慶による毘沙門天立像(鎌倉時代・重文)である。 いかにも慶派らしい端正な仏像だが、脇侍も含めちょっと傷んでいるのが惜しいね。 雪…

週刊日本の仏像 No.47「木喰仏と甲斐善光寺の阿弥陀三尊」

[rakuten:book:12919142:detail] 木喰は61歳のころから仏像を彫り始め、93歳(!)まで生きた。木喰と言うと丸顔でファンシーな仏像という印象があるが、これは最晩年の作風なのか。若い(?)ころは、ファンシー度はそれほど高くない。 中でも気になったの…

週刊日本の仏像 No.46「勝常寺 薬師三尊とみちのくの仏」

[rakuten:book:12901997:detail] 特にピンと来なかったので、今回はパスしました。黒石寺をもうちょっと大きく扱ってくれればよかったかな。

週刊日本の仏像 No.45「葛井寺千手観音と獅子窟寺・薬師如来」

[rakuten:book:12891290:detail] 葛井寺の千手観音坐像(奈良時代・国宝)は、千手観音の現存最古の作例だそう。本当に1,000本の手がある、いわゆる「真数千手」である。 個人的には、この1,000本の手は造形的にちょっと無理があるような…。手には見えず、光…

週刊日本の仏像 No.44「臼杵磨崖仏と国東半島」

[rakuten:book:12882749:detail] 臼杵磨崖仏(平安時代〜鎌倉時代・国宝)は、大分県臼杵市にある日本を代表するであろう磨崖仏。最近まで、日本にこんな見事な磨崖仏があるとは知らなかったなぁ。 これらの仏像群については、実際に現地で見ないと雰囲気が…

週刊日本の仏像 No.43「蟹満寺 釈迦如来と観音寺・十一面観音」

[rakuten:book:12875169:detail]蟹満寺の釈迦如来坐像(飛鳥時代(白鳳時代)〜奈良時代・国宝)は、大型の金銅仏である。薬師寺の薬師如来並の大きさ。古風な雰囲気は白鳳時代風だが、威厳のある顔付き(というか怖い顔)が印象的。 蟹満寺 - Wikipedia htt…

週刊日本の仏像 No.42「深大寺 釈迦如来と東京の古仏めぐり」

[rakuten:book:12862881:detail] 東京の仏像で最も貴重なものと言えるのが、この深大寺の釈迦如来倚像(飛鳥時代(白鳳時代)・重文)だと思う。童顔がいかにも白鳳期らしい。倚像(椅子に座った像)としては、日本最大のものだそう。 深大寺 - Wikipedia そ…

週刊日本の仏像 No.41「観心寺 如意輪観音」

[rakuten:book:12850863:detail] 観心寺の如意輪観音坐像(平安時代・国宝)は、六臂の如意輪観音としては最古のものだそうな。如意輪観音の代表作と言っていいだろう。 表情や手のしぐさが色っぽいのが大きな特徴で、見仏ファンなら一度は見ておきたいとこ…

NHK-BS「BSアニメ夜話 伝説巨神イデオン」

懐かしいので観た。でも、内容はほとんど覚えてないや。エンディングテーマ曲が好きだったなぁ。すぎやまこういちが作ってたのか。 メカの人気がなかったみたいだが、プラモデルを作ってましたよ。ガンガ・ルブとか。

週刊日本の仏像 No.40「願成就院と浄楽寺 運慶仏めぐり」

[rakuten:book:12844032:detail] 今号は、比較的最近運慶作と認定された東国の仏像を特集している。 静岡県の願成就院の阿弥陀如来坐像(鎌倉時代・重文)は、ふっくらした顔が平安時代の影響を感じさせる仏像。写実的な衣のひだはさすが運慶と思わせるが、…