寺社仏閣

週刊日本の仏像 No.49「三仏寺(三佛寺)蔵王権現と山陰、山陽の古仏」

[rakuten:book:12939964:detail] 鳥取県の三仏寺(三佛寺)は、断崖絶壁に建っている投入堂で知られている。役行者(役小角)がエイッと投げ入れたとの伝説があるが、建立時期(平安時代末期)がずれていることもあり、まあ当時の大工さんが命懸けで建てたと…

週刊日本の仏像 No.48「雪蹊寺 毘沙門天と遍路道の古仏」

[rakuten:book:12929981:detail]高知県にある雪蹊寺は、四国八十八箇所霊場の第33番札所。今回の主役は、運慶の息子の湛慶による毘沙門天立像(鎌倉時代・重文)である。 いかにも慶派らしい端正な仏像だが、脇侍も含めちょっと傷んでいるのが惜しいね。 雪…

週刊日本の仏像 No.47「木喰仏と甲斐善光寺の阿弥陀三尊」

[rakuten:book:12919142:detail] 木喰は61歳のころから仏像を彫り始め、93歳(!)まで生きた。木喰と言うと丸顔でファンシーな仏像という印象があるが、これは最晩年の作風なのか。若い(?)ころは、ファンシー度はそれほど高くない。 中でも気になったの…

週刊日本の仏像 No.46「勝常寺 薬師三尊とみちのくの仏」

[rakuten:book:12901997:detail] 特にピンと来なかったので、今回はパスしました。黒石寺をもうちょっと大きく扱ってくれればよかったかな。

週刊日本の仏像 No.45「葛井寺千手観音と獅子窟寺・薬師如来」

[rakuten:book:12891290:detail] 葛井寺の千手観音坐像(奈良時代・国宝)は、千手観音の現存最古の作例だそう。本当に1,000本の手がある、いわゆる「真数千手」である。 個人的には、この1,000本の手は造形的にちょっと無理があるような…。手には見えず、光…

週刊日本の仏像 No.44「臼杵磨崖仏と国東半島」

[rakuten:book:12882749:detail] 臼杵磨崖仏(平安時代〜鎌倉時代・国宝)は、大分県臼杵市にある日本を代表するであろう磨崖仏。最近まで、日本にこんな見事な磨崖仏があるとは知らなかったなぁ。 これらの仏像群については、実際に現地で見ないと雰囲気が…

週刊日本の仏像 No.43「蟹満寺 釈迦如来と観音寺・十一面観音」

[rakuten:book:12875169:detail]蟹満寺の釈迦如来坐像(飛鳥時代(白鳳時代)〜奈良時代・国宝)は、大型の金銅仏である。薬師寺の薬師如来並の大きさ。古風な雰囲気は白鳳時代風だが、威厳のある顔付き(というか怖い顔)が印象的。 蟹満寺 - Wikipedia htt…

週刊日本の仏像 No.42「深大寺 釈迦如来と東京の古仏めぐり」

[rakuten:book:12862881:detail] 東京の仏像で最も貴重なものと言えるのが、この深大寺の釈迦如来倚像(飛鳥時代(白鳳時代)・重文)だと思う。童顔がいかにも白鳳期らしい。倚像(椅子に座った像)としては、日本最大のものだそう。 深大寺 - Wikipedia そ…

週刊日本の仏像 No.41「観心寺 如意輪観音」

[rakuten:book:12850863:detail] 観心寺の如意輪観音坐像(平安時代・国宝)は、六臂の如意輪観音としては最古のものだそうな。如意輪観音の代表作と言っていいだろう。 表情や手のしぐさが色っぽいのが大きな特徴で、見仏ファンなら一度は見ておきたいとこ…

週刊日本の仏像 No.40「願成就院と浄楽寺 運慶仏めぐり」

[rakuten:book:12844032:detail] 今号は、比較的最近運慶作と認定された東国の仏像を特集している。 静岡県の願成就院の阿弥陀如来坐像(鎌倉時代・重文)は、ふっくらした顔が平安時代の影響を感じさせる仏像。写実的な衣のひだはさすが運慶と思わせるが、…

週刊日本の仏像 No.39「円空仏と岐阜・大師講の虚空蔵菩薩」

[rakuten:book:12834115:detail] 円空については、過去数回取り上げている。 そごう美術館「円空 展」 - mmddkkの日記 東京国立博物館「仏像 一木にこめられた祈り」 - mmddkkの日記 特に、岐阜県の千光寺には円空仏がたくさんあるみたい。 〜移転しました〜…

週刊日本の仏像 No.38「兵庫・浄土寺 阿弥陀三尊と播磨」

[rakuten:book:12821779:detail] 兵庫・浄土寺の阿弥陀三尊(鎌倉時代・国宝)は、仏師快慶の代表作のひとつ。夕日が差し込むときがハイライトなのだろうから、やはり晴天時の夕方に拝観すべきなんだろうな。せっかく行ったのに曇っていたら、ちょっとガッカ…

週刊日本の仏像 No.37「羽賀寺 十一面観音と若狭」

[rakuten:book:12810248:detail] 羽賀寺の十一面観音立像(平安時代・重文)は、右手がとても長い。他の多くの十一面観音も同様の特徴を備えるが(仏の三十二相のひとつ)、羽賀寺のものは特に長く感じるなぁ。 http://www.city.obama.fukui.jp/section/sec_…

週刊日本の仏像 No.36「観世音寺 馬頭観音と九州の古仏」

[rakuten:book:12797638:detail] 生まれてこの方、九州には昔修学旅行で行ったきり。観世音寺あたり、一度行ってみたいところである。 さて観世音寺だが、馬頭観音立像(平安時代・重文)をはじめ、とにかくここの仏像はデカイものばかり。よくぞこんなのが…

週刊日本の仏像 No.35「清水寺と永観堂 みかえり阿弥陀」

[rakuten:book:12783718:detail]清水寺についてはお前立ちの写真しかなかったので、今号はパス。それにしても、頭上で化仏をささげ持ついわゆる清水寺式千手観音は、造形的に無理があるようなないような。 音羽山 清水寺

週刊日本の仏像 No.34「當麻寺(当麻寺) 弥勒仏と四天王」

[rakuten:book:12770824:detail]當麻寺(当麻寺)と言えば、異国的な風貌の四天王立像(飛鳥時代・重文)が印象的。このような風貌の四天王は、日本ではたぶんここにしか残っていないのでは。そもそも、飛鳥時代の四天王自体少ないし。本尊の弥勒仏坐像(飛…

週刊日本の仏像 No.33「東寺 兜跋毘沙門天」

[rakuten:book:12759498:detail]異国情緒溢れる東寺の兜跋毘沙門天立像(中国唐時代・国宝)は、とにかく怖いのである。本誌には顔の原寸大写真が掲載されているので、ますます怖い。つり上がって大きく見開いた目が堪りません。普段は宝物館に展示されてあ…

週刊日本の仏像 No.32「法華寺 十一面観音」

[rakuten:book:12744622:detail]見仏ファンの必修科目と言える法華寺の十一面観音立像(平安時代・国宝)だが、残念ながら直接拝見したことはない。全長1m程度と、思っていたより小さい。特に印象的なのは、肩に掛かる風になびいた銅製の髪の毛(垂髪)。と…

週刊日本の仏像 No.31「宝菩提院願徳寺 如意輪観音と西山」

[rakuten:book:12730790:detail]宝菩提院願徳寺の如意輪観音とは、一昨年対面している。今思うと、そのときの東京国立博物館の展示方法は、ちょっと照明に凝り過ぎていたような…。 東京国立博物館「仏像 一木にこめられた祈り」 - mmddkkの日記 そのときは気…

MIHO MUSEUM「中国・山東省の仏像 − 飛鳥仏の面影」

MIHO MUSEUM | I.M.Pei 設計の美術館。古代エジプト,ギリシャ・ローマ,アジア等世界の優品と日本美術の優品を展示 石山駅からバスで50分。道が悪いのかバスが古いのか運転が荒いのか、かなり乗り心地は悪い。片道800円もかかるので、そこも注意。 それにして…

相国寺承天閣美術館「若冲展」

http://jakuchu.jp/jotenkaku/ 平日でしかも雨天なのに、60分待ち。伊藤若冲ブーム、大変なことになっております。でも、ここまで来て帰るわけにもいかない。根性で並びましたよ。第一展示室は、鹿苑寺(金閣寺)の水墨画が中心。いわゆる「乱暴力」が炸裂し…

東京国立博物館「仏像 一木にこめられた祈り」

⇒東京国立博物館、http://event.yomiuri.co.jp/2006/butsuzo/ 作品の期間替えがあるので本当は2回行きたかったのだが、結局前半期間しか行かれず。向源寺の十一面観音菩薩立像が観られなかった…。縁がなかったということか。 檀像の世界 檀像大好き。緻密な…

東京国立博物館 常設展

奈良・東大寺の木造青面金剛立像(重要文化財)が展示されていた。庚申講(庚申信仰)のヤツね。 マンガみたいなお顔が、いかにも平安時代っぽい。

鎌倉 極楽寺

4月の3日間しかご開帳しないという秘仏を見に行った。開帳時間は短いので、本当は事前に調べる等した方がいいみたい。僕は偶然セーフだったけど。正午に行けば問題ない(たぶん)。 その秘仏とは、清涼寺式釈迦如来立像(鎌倉時代)。本物とはちょっとお顔の…

東京国立博物館 常設展

⇒東京国立博物館 上野公園は、昼も夜もまだ花見客が多いね。この日は曇っていてかなり肌寒かったので、早いとこ酔っ払わないと辛かったかも。 今回の常設展で印象に残ったのは、千葉・小松寺の『十一面観音菩薩坐像』。四臂(手が4本)の十一面観音菩薩は、…

東京国立博物館「国宝・天寿国繍帳と聖徳太子像」

⇒東京国立博物館 - 展示 法隆寺献納宝物(法隆寺宝物館) 聖徳太子御忌日記念 特別公開 「国宝・天寿国繍帳と聖徳太子像」法隆寺宝物館に入るのは、久しぶり。谷口吉生氏による、とてもモダンで美しい建物。 聖徳太子の忌日である2月22日(旧暦)を記念して、…

東京国立博物館「天台宗開宗1200年記念特別展 最澄と天台の国宝」

⇒東京国立博物館、http://event.yomiuri.co.jp/2006/tendai/index.htm 国宝や重要文化財が目白押し。仏像も名品が多く、見仏ファンは必見。なかなか見る機会のない地方仏が多いのが嬉しい。以下、気になったものをいくつか挙げる。 まずは、見仏記でお馴染み…

そごう美術館「京都 清水寺展」

⇒https://www2.sogo-gogo.com/common/museum/archives/06/0302_kiyomizu/index.html 清水寺は観光名所として有名だけど、見仏ファンにはあまり人気がないよね。常時見られる有名な仏像がいらっしゃらないもんね。 今回の展覧会も、仏像はほとんど室町時代以…

東京国立博物館 常設展

全体的に展示換えされていた。西洋人向けに作られた蒔絵・螺鈿の派手さに吃驚。江戸時代やもっと前のものなのに、保存状態もいいね。 仏像では、薬師寺の十一面観音立像(平安時代・木造)は残留(?)されていた。これ、本当に傑作だと思うなぁ。どこから見…

東京都美術館「ニューヨーク・バーク・コレクション展」

⇒http://www.tobikan.jp/museum/burke.html 世界有数の日本美術収集家として知られる、メアリー・バーク夫人が半世紀にわたって収集した珠玉の日本美術コレクションがニューヨークから「里帰り」しました。 思ったより展示品数が多いね。ペース配分を間違え…